破天荒という言葉がある。一般的に用いられている無茶苦茶、型破りという意味の他に、誰にもなしえなかったことをするという意味がある。それは昔、中国の天荒という村からは科挙の合格者が一人も出ず、荒れ放題であった。ところが一度合格者が出たところ、毎年のように合格者が出るようになり村は良くなったという故事に由来する。はじめから「できない」と自分で決めてしまっていた心を“破”ることが大切だったのである。アスレティックトレーナーを目指すこともこの故事に似ているのではないだろうか。自分の限界を自分で決めず、一点突破で突っ走る。様々な情報から初心を忘れ、ぶれやすくなりがちな現在の自分自身を振り返り、トレーナーを目指している中で自分で作ってしまっている壁を“破”るために今できることを考える機会としたい。そこでこの“破”〜break
the wall〜 をテーマにしたいと考えている。